なぜとんこつラーメンには背脂が入っているの?

こってりとした味わいのあるラーメンには背脂が入っていることが多いです。
特にこってり系ラーメンの代表的存在、とんこつラーメン。

とんこつラーメンにもほとんどの場合で背脂が使用されています。
なぜそもそも背脂を使うのかということですが、背脂は他の部位に比べて融点が低く、ラーメンのスープに使うのに向いているからです。

「融点が低い=溶けやすいスープ」ということになるため、分離することなく、しっかりと麺と絡んでくれます。
仮にちょっと冷めてしまっても、しっかり背脂が溶けてくれますから、ギトギトしたスープになりにくいです。

それがとんこつラーメンなどに使用される最大の理由です。

そして背脂はうまみやコクを与えてくれる性質があります。
オレイン酸などの不多飽和脂肪酸も含まれていて、植物や魚の脂と同じような成分になっています。

ちなみに、オレイン酸はオリーブ油などにも含まれるもの。

血液中のコレステロールを下げる効果もありますので、コレステロールが気になる方、女性の方にとっても安心できる成分といえます。

どうしてもとんこつラーメンというとカロリーが多くて、ヘビーなラーメンというイメージが強いです。

しかし実際には非常にまろやかで、あっさりとした豚骨ラーメンもありますので、ぜひいろんな方に召し上がっていただきたいです。